2013年9月22日日曜日

第一回☆オバチャーン その6

先代のピンク担当は足を悪くして卒業を余儀なくされた。
そこで入ったのが現ピンク担当の中山さんである。
中山さんは、40年商売をしていた。
飲食店を旦那さんと経営していたそう。

出前に行ったり、店番をしたりと休む暇がなかった。
「出前行ってたおかげで、こう見えて腕力がすごいで!」
と、中山さん。
脱いだらスゴいらしい。
「もう、ほんまにお店やってたら休みないよ。
 自分の時間もない。
 そんな生活を40年、息子も3人育てました。」
40年”看板娘”を続けてきたが、
60歳の誕生日できっちり辞め、この世界に入りオバチャーンになった。
「今は毎日好きなことや。
 ボランティア行ったり、盆踊りしたり、読み聞かせも楽しい。」
そうやっていろんなことできるのも、
元気だからだと語る。

「今は清々してる。」

40年続けてきた生活をスパッと辞めて、突如新しい世界に飛び込んだ中山さん。
ただ、過去と現在は全く関係がないわけじゃない。
「苦労してきたからこそ、今があると思ってるよ。」
その経験を踏まえた
「今苦労しておいたら絶対いいことあんで」というメッセージは
若い人へのエールだ。
「苦労したから、今が一番楽しいって胸張って言える。」

オバチャーンに入って大きくなったという声で、
迷うことなく中山さんは言い切った。






つづく。

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