2013年10月2日水曜日

第一回☆オバチャーン まとめ

7人のインタビューを経て。
姿形はキモサベだったけど、
全く怖くなくなった。

こんな無表情のオバチャーンに囲まれても
いまのわたしは平気です!!!!

それはオバチャーンが、わたしに、そしてその先のひとりひとりに
ほんとうのことを話してくれたから。
これまで歩んできた道を教えてくれたから。

全力で撮影に取り組む姿をそばで見れたから。

平均年齢、63.5歳。
走り続けるこの撮影、つらくないわけがない。
それでも喋って笑って、吹き飛ばす。

全力でしゃべって、食べて、頑張って、笑う。
それが“オバチャーン”です。
彼女たちが戦闘服に身を包み、大阪を愛する“オバチャーン”です。



撮影が終わって、ようやくみんなの素顔に出会う。
やっぱりみんなは、大きな口を開けて笑っていた。






おしまい。






今日10/1はROLa11月号の発売日!!!
今回の「うさこのおじゃまします!」は、食の安全って、なんだろう?と疑問に思ったうさこが
三重県伊賀にある、”モクモク手づくりファーム”におじゃまします!!!!

というわけで、うさおじゃどっとこむもモクモク手づくりファーム特集がはじまります!!

たくさんのおいしいと、自分の未来につながるモノが、そこにはある!
おたのしみに!

2013年9月27日金曜日

第一回☆オバチャーン その8

最後に話を聞いたのは、不動のセンター・レッドの舟井さんだ。

イメージする”大阪のオバチャンど真ん中!”という風貌の舟井さんが
オバチャーンになるまで。
「司法書士を18年勤めてた」
失礼ながら意外にもお堅めのお仕事である。
やから法律には詳しいねん、という舟井さん。
資格のあるような仕事がしたかったという。
お金かけずに勉強させてもらえるどころか給料までもらえるということに、
”得してる”と思ったから。

「”得意なこと”があったほうが人生強いねん。
 たとえば美容院見習いの子がおったとするやろ。
 手をボロボロにして頑張ってるやん。
 そういう子はな、まずはシャンプーだけでも極めたらいい。
 ”あんたのシャンプーがええ!”いうて、求めてくる人がおるから。」

極めるためには、小さなことをコツコツ!とのアドバイス。
「嫌がらんとがんばる。
  そしたら、報われてくるから。」
そのためには笑顔やな。
舟井さんは豪胆に笑う。
「笑ってたらいいことある!
 笑てたら相手の人も笑う。」
そんな舟井さんのモットーは、
”よう寝てよう食べてようしゃべってよう笑う”。
さらにそれができる場所が、オバチャーンだという。
「最初は家族も反対しとったで。
 ムスメには恥ずかしい言われた。
 でも今では、旦那が送り迎えしてくれるし、
 ムスメも記事を読んでくれるしな。
 応援してもろてるわ」
舟井さんはオバチャーンとして生活するだけでなく、
コンビニでアルバイトもしている。
「忙しい!忙しいけど、たのしいからがんばる。
 センターも譲れへん」
コンビニでは、仕事がなければいつでも入れる代わりに
仕事のときは休ませてもらうという関係を
きちんと作り上げている。
ただ忙しいときは、2時に寝て6時起きということもあるそうだ。
「こんだけ忙しくても、全然体崩さへん。
 親に健康で生んでもろたこと感謝してる」

楽しさのなかに、感謝の気持ちも忘れない。

「一生の人生、楽しく過ごさな損やで。
 イヤなことあっても、たのしく!
 みんな気持ち次第や、前向きに生きな。」

そのために舟井さんは笑う。
笑顔が一番の健康法だという。
その笑顔で、周りの人も楽しくなる。

舟井さんの生み出す自分と他人との笑顔のサイクルで、
今日もみんなが元気になる。
つづく。

2013年9月25日水曜日

第一回☆オバチャーン その7

「恋人募集中です、これは書いてもらわな」
と言ったのは、黒担当の奥さんである。
 
オバチャーン公式サイトの
『神セブンの中でも特に頑張り屋さんの
ブラック奥が、TBS「情報7daysニュースキャスター」にて
未亡人であることを公言しました。
オバチャーンの恋愛は自由となっておりますので
ご興味ある方はお問い合わせフォームまで。
以上です。』
というニュースからも分かるように
奥さんは未亡人である。
しかし、悲しみのつきまとうその言葉を”恋人募集中”という言葉に変えてしまえるのが
オバチャーンの強さだ。
「舞妓さんになりたかったんやけど、とりあえず学校行けー言われて
 行ってたら忘れてた」と過去を語るほど、
あっけからんとした性格の奥さん。
舞妓さんにはならず公務員になったが、
 「仕事は好きやった」と言う。
「子供をおじいちゃんおばあちゃんに預けて働いてたわ。
 でも、デスクワークが嫌になって辞めた」
嫌になったデスクワークの仕事を飛び出し、
今 はオバチャーンとして活躍する。 
休日はボランティアの営業に行き、
南京玉すだれをやったり、マジックをしたりしている。
「同年代はボランティアを受ける側のひともいるなかで、
 こうやって元気にやる側でいられるんがうれしい。」
元気なオバチャーンたちは、ひとにも元気を与える。
この”元気”で、あらゆることを乗り越えてきた。
今の生活はどうかと聞くと、「いいよ!」と即答してくれた。
元気いっぱいの奥さん、恋人募集中です。

立候補の方はぜひ公式HPのほうまで。
http://www.obachaaan.com/



つづく。

2013年9月22日日曜日

第一回☆オバチャーン その6

先代のピンク担当は足を悪くして卒業を余儀なくされた。
そこで入ったのが現ピンク担当の中山さんである。
中山さんは、40年商売をしていた。
飲食店を旦那さんと経営していたそう。

出前に行ったり、店番をしたりと休む暇がなかった。
「出前行ってたおかげで、こう見えて腕力がすごいで!」
と、中山さん。
脱いだらスゴいらしい。
「もう、ほんまにお店やってたら休みないよ。
 自分の時間もない。
 そんな生活を40年、息子も3人育てました。」
40年”看板娘”を続けてきたが、
60歳の誕生日できっちり辞め、この世界に入りオバチャーンになった。
「今は毎日好きなことや。
 ボランティア行ったり、盆踊りしたり、読み聞かせも楽しい。」
そうやっていろんなことできるのも、
元気だからだと語る。

「今は清々してる。」

40年続けてきた生活をスパッと辞めて、突如新しい世界に飛び込んだ中山さん。
ただ、過去と現在は全く関係がないわけじゃない。
「苦労してきたからこそ、今があると思ってるよ。」
その経験を踏まえた
「今苦労しておいたら絶対いいことあんで」というメッセージは
若い人へのエールだ。
「苦労したから、今が一番楽しいって胸張って言える。」

オバチャーンに入って大きくなったという声で、
迷うことなく中山さんは言い切った。






つづく。

2013年9月20日金曜日

第一回☆オバチャーン その5

「今と違って、選択肢が少なかってん。」
と過去を振り返るのは、グリーン担当の脇さんだ。
「”女はコレ”っていう時代やったからな。
 私らのときは、結婚で辞めるのが常識やってん。
 仕事もコピーかお茶くみしかさせてもらえへんかったし。
 会社入るときに、辞める年を書かされた。
 だから、好きな仕事に就ける今のひとは幸せやで」
オバチャーン一の常識人だという脇さんは、
”今のひとが持ってる幸せ”に気付いてほしいようにそう言った。
「選択肢が多いっていうんは、幸せなことや」
かつて舞台女優になりたかったが、母親に反対されたという脇さん。
昔の選択肢の少なさを、知っているからこそ
今の選択肢の多いことの幸せも実感できる。

「昔は舞台女優反対されたけど、今こうやってオバチャーンができてる。
 ユメを叶えられたから、幸せやで」

オバチャーンで好き放題できる幸せ。
昔耐えてたモノが多かった分、今が幸せ、と 語る。
「だから、ユメを諦めたらアカンな。」
いつ叶うか分からんで。
こうやって、60を過ぎて
叶う夢もある。


夢は叶えるものだということを、
脇さんは教えてくれる。



つづく。

2013年9月18日水曜日

第一回☆オバチャーン その4

「宇宙の口で宇口です」とはこれ以上ないキャッチフレーズだろう。



ブルーの宇口さんは本当によくしゃべる。
「テーマカラーは青やけど、心はバラ色、宇口です。これ、書いといて!」
第一声である。
大事なことだからもう一度書いておこう。
ブルーの宇口さんの心はバラ色です!!!!

そんなしゃべるの大好き宇口さんは、
「ぼーっとしてられへん。動いてたら、眠ってる細胞も動く」という。

よくしゃべるのも眠ってる細胞を呼び起こすためか。
そもそも、宇口さんの細胞に寝てるヒマなんてないんじゃないかと思うほど、
本当によくしゃべる。

「あんぱんもどらやきもビールも好き。
 食べるのはええな、たのしいわ!」

食べるのも好きだという。
やっぱり宇口さんの細胞は活発だ。

しかし昔からそうだったわけではない。
「昔は外交官になりたいと思ってた。世界にはばたきたかったんやけど、
 縁あって結局地元にとどまったんよ。」
地元にとどまったことを後悔しているわけではない。
「今があるなら、ならんでよかった」とも思う。
でも、もしかしたらあったかもしれない”外交官になっていた自分”を
想像しないわけでもない。

だがそれも
「もしもう一回20代に戻れるんやったら、ドバイのお嫁さんになっとるわ!」
そう笑い飛ばす。
「日本はちまちましてる。もう少し、世界に目を向けて規模を大きく生きな!」
昔外交官にならなかった分、オバチャーンになった今
宇口さんは世界を見ている。
「オバチャーンで世界に行きたいわ」 
大きな夢を語った。

「今の若い子は、無難で堅実やから…もうちょっとユメ見な。
 ユメを持ったら、もしかしたらドバイで嫁になってたかもしれんように、
 人生変わってるで。」
ブルー担当、心はバラ色の宇口さんの世界進出はこれからだ。








つづく。

2013年9月15日日曜日

第一回☆オバチャーン その3

次に話を聞いたのはイエローの有田さんだ。
 
有田さんは表情が豊かで、思い切りがいい。
”ミセス・ハプニング”と言う名を欲しいままにしている。

「カラオケが大好き!」

第一声がそれだった。
とにかく、カラオケが大好きだそうだ。得意なモノは美空ひばりのモノマネ。

「うまい人はたくさんいてる。印象付けるキャラでパフォーマンスしたいねん。」
十分じゃないかと思うほど、キャラが濃い。
トントの衣装を身にまとった有田さんを見ていると”食われてしまうんじゃないか”と思うくらい
大きな口を開けて笑う有田さんの表情は、一度見ると忘れられないほど。
それでも有田さんは妥協せず、前を向いている。

「お父さんもな、”楽しんでやってるんならええんちゃう”って言ってるわ」

旦那さんも味方につけた有田さんからは楽しいという気持ちがダダ漏れである。

「昔は、デパートガールやっとった。そのあとはパートやな。
 60歳越えてからオバチャーンになった。
 こういう世界におったら、若い人と触れる機会も多いから、
 若い人のいろんなん吸収するんもいい。
 気持ちは若いで!」

この世界に入ったのはつい最近。
でも、有田さんは何も恐れない。



「和気あいあいと、楽しく!」がモットーだという。
「家にいたら視野も狭なるけど、仕事してたら外に出るし、タレントにも会えるねん!」
”ミセス・ハプニング”は、究極のポジティブさで
どんなハプニングも楽しいことに変えるチカラを持っている。



つづく。